情報伝達メッセージの文法 2
前回述べた理由から、この領域はつねにプロモーターと呼ばれています。
プロモーターは、機能の点で調節タンパク質に類似した調節因子といえますが、その役割はまったく異なっています。
プロモーターは遺伝子レベルで働き、特定の細胞の遺伝子だけに作用し、他の細胞には影響を与えません。
実際には、プロモーターの働きはもっと精緻です。
文章の始まりを示す大文字と同様に、プロモーターの場合も、開始部位となる遺伝子のすぐ隣りに位置していなければなりません。
大腸菌などの細菌では、各種の遺伝子のプロモーターは、それぞれの遺伝子に隣接しています。
したがって、Lac遺伝子群はすべて、DNA鎖上に互いに近接して存在しています。
つまり、これらの遺伝子は、2重らせん鎖のある一部分の異なる領域に暗写化されている階報といえます。
しかし、大腸菌では、他の遺伝子はどうなっているのでしょうか。